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感謝・慎み・たすけあい
葬儀・死生観について
改めて死生観について、考えようと思いました。生と死についての項と重なりますが書いてみたいと思います。
生と死の項で重なる箇所は省略します。ここでは、死生観についてですが葬儀の意味合いが重要になってきます。
天理教の葬儀において、みたまうつし と 告別式 にわかれます。 まず みたまうつし ですが世間一般で言う通
夜にあたる日に行いますが意味合いは全く違います。故人の みたま を 霊璽(れいじ) にうつし、仮の霊舎(み
たまや) にお遷りいただく儀式です。
告別式は故人の骸(なきがら=からだ)とお別れする儀式です。葬儀形体は神道(しんとう)と似ていますが細かいと
ころは天理教独自の儀式があります。また、仏式でいう戒名・法名などのものはありません。名前の後に男性なら大
人(うし)、女性なら刀自(とじ)と付けます。神道と似ていますが、命(みこと) はつけません。天理教では亡くなられ
た方を神として祀るのでは無く みたま としてお祀りします。ですので霊様(みたまさま)と呼びます。
死後の世界についてですが、仏式(即身成仏を説いている宗派は除く)では六道輪廻が存在し、もしくは浄土の国
に生まれかわるそうですが、天理教では、生まれ変わり出直し と聞かせていただいてますので、必ずまた此の世に
かえってきます。それまでは親神様の懐に抱かれています。
世間には様々な宗教・宗派が存在し、亡くなられた方々の扱いも違ってきます。みたま・神・仏や偶像崇拝しないな
ど同じ人間としてこの世に産まれても、亡くなれば様々です。不思議な事ですね。同じ人間なのに 。。。。。
今の時代、葬儀の形体も変わってきて、直葬・家族葬 などが増えてきました。時代の流れと申しましょうか、多種多
様の時代に葬儀も突入したんですね。忘れていけないのは、亡き人の尊厳を守り、しっかりお別れをさせていただく
と云う事だと思います。
愛する人を失うことは、遺された方々にとってみれば受け入れ難い事であり、事実として受け止める事ができないと
思います。
時がかかるかもしれませんが、各々が信ずる宗教・宗派がすこしでも悲しみの悲嘆が軽減できればと思うのでありま
す。